転職先を探しているときに知り合いに「うちで働けば?」と言われる経験をすることも少なくありません。
「転職先は探しているけれど、知り合いの会社ってどうなんだろう?辞めづらそう…」とちょっと迷ってしまいますよね。
実はわたしも、実際に知り合いの会社に転職したことがあります。
その経験をもとに、「知り合いの会社に転職するメリット・デメリット」をご紹介しますね!
知り合いに声をかけられて悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
知り合いの会社に転職するメリット
長く転職活動しなくていい
知り合いの会社に転職するメリットのひとつは、長く転職活動をしなくてもいいこと。
仕事しながら転職活動するのって、意外とめちゃくちゃ大変なんですよね。
仕事の休憩時間や通勤時間、家に帰ってからしか求人探しもできないので、そもそも自分が気になる求人を見つけるのでさえ時間がかかります。
知り合いの会社であれば、とんとん拍子に話が進むので転職活動を長くしなくて済むのがメリットです。
選考があってもほぼ内定
知り合いの会社であれば、建前上は選考があったとしてもほぼ内定なのもメリットです。
知人がいることであなたが、どんな人間なのか、何ができるのかも会社側には知られているんですよね。
つまり、書類や面接をしなくてもすでに評価された上で声をかけられているので、入社できることはほぼ確定なんですよね。
転職活動っていつ内定がもらえるか不安とプレッシャーを感じますし、仕事をしながらだと余計にストレスを感じます。
知り合いの会社であれば、そういった不安を感じずに転職に向けて動けるのがメリットです。
事前にどんな会社か聞きやすい
知り合いの会社に転職することで、前もって会社の情報を知りやすいのもメリットです。
面接だとどうしても気を使って聞けないことってありますよね。
ですが、知り合いの会社だと「どんな雰囲気なのか」「どんな人が働いているのか」「会社の文化や昇給・福利厚生」など面接では聞きづらいこともどんどん聞くことができます。
ふつうに自分ひとりで求人を探して面接を受けて…という転職活動よりも、会社のリアルな情報を知った上で入社するか決められるので、ミスマッチも少なくなるでしょう。
はやく環境に馴染める
知り合いが会社にいることで、はやく環境に馴染めるのもメリットです。
とくに人見知りの人だと、新しい環境ではなじむまでに時間がかかったりしますよね。
ですが、知り合いがいることで、「◯◯さんの知り合いなんだー!」と最初の会話のきっかけがあるから話しやすいのです。
人見知りの人ほど、新しい環境では緊張や不安、気疲れが大きいかと思います。
知り合いの会社に転職することで、そういった心の負担が軽減できるのは大きなメリットですね。
知り合いの会社に転職するデメリット
知り合いに不満をもっても言えない
知り合いの会社に転職したあとに、もし紹介してくれた知り合いに不満が出てきたとしても言いづらいのがデメリットです。
それほど関係が深くなければいいですが、たとえばめちゃくちゃ仲の良い人に紹介されて転職したとしますよね。
そうすると一緒に仕事をするうちに、ただの知り合いの時には見えてこなかったイヤだなと感じる部分が出てくることもあります。
そんなときにも、「この人のおかげで今はたらけてるんだもんな…」と思って、なかなか不満を口にできなかったりするんですよね。
とくに人数がすくない企業だと、不満を感じてもなかなか言いづらくストレスが溜まってしまいます。
「知り合いだから」を理由に仕事を断れない
「知り合いだから」を理由に仕事を断れなかったりする時もあります。
けっこう深い付き合いだったり仲の良い知り合いだった場合、入社後にその人が自分より上の役職だったとしますよね。
そうすると、ノリはいままでのままで「この仕事お願い〜」と軽い感じで、仕事を頼まれたりします。
もちろんそれ自体は問題ないのですが、たとえば残業代がでない会社で定時間際とかに頼まれても「知り合いの頼みだから」と変に恩返しをしなきゃというような心理がはたらくんですよね。
わたしは実際にこれ何度もありました。
なので、お金が発生しないのに何時間もたのまれた仕事に費やしていたんですよね。
知り合いのおかげで入社できたからといって、正当な報酬をもらわずにタダ働きのようなことをする必要はありません。
はっきり言える人であればいいですが、わたしのように言われたら断れないタイプの人や、してもらったら必ずお返ししなきゃ!と思ってしまう真面目すぎる人は知り合いの会社は向いていないでしょう。
辞めづらい
知り合いの会社に転職するいちばんのデメリットは、やはり辞めづらいことです。
わたしもめちゃくちゃ辞めづらかったですね…。w
やっぱり「入れてもらったんだからもう少しがんばらないと」と思ってしまうんです。
ですが、知り合いの紹介だったとしても、ブラックの可能性はじゅうぶんあります。
事実わたしはそうでした。
そのときは、紹介してもらった人ともそこまで深く仲良くなかったことも原因かもしれませんが。
知り合いが働いている会社に誘ってくるときは、やはりあなたに入ってほしいからこそ自社の本当の悪いところは見せなかったりするんですよね。
そして誘われている側も「知り合いがいるんだし大丈夫だろう」と思ってしまいがちなのです。
知り合いに紹介してもらうことで転職しやすくはありますが、聞いた話だけではなく客観的に自分でもその会社を調べることが大事ですよ。
個人的には知り合いがいない会社がおすすめ
ここまで知り合いの会社に転職するメリット・デメリットをお伝えしましたが、個人的には「知り合いが”いない”会社」がおすすめです。
すぐに入りやすいなどのメリットはありますが、やはり仕事というのは転職活動の期間より、入社後は重要。
知り合いがいない会社だと変なしがらみもないですし、「あの人のために」と自分以外のだれかのために無理をしてはたらきつづける必要もありません。
これは3回もメンタルダウンしたからこそ思うことですが、つらくなったらいつでも辞められる環境ってほんとうに大事です。
わたしが知り合いの紹介で転職したのは3社目の会社でしたが、やはりそれまでとは心の中で葛藤する期間がとても長かったですね。
辞めたいと伝えるときもとても苦しくて、何度も何度も謝罪のことばを泣きながら伝えました。
わたしのようにメンタルが不安定な方はとくに、転職するのなら「知り合いがいて入社しやすい会社」よりも「知り合いがいなくて変な気を使わずに辞められる会社」を選ぶのがおすすめです。
このサイトでは転職について他にも記事をいくつか書いているので、ぜひこちらも参考にしてください。
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